日本の英語教育について、元仮面浪人の思うところ

今回は日本の英語教育について、現在19歳の元仮面浪人が思うところを記していこうと思います。

 

日本の英語教育は、大学入試に照準を合わせた形で授業が進められています。皆さんも実際に授業を受けて、文法や単語の暗記に苦しめられた経験があることだと思います。

 

しかし、学校や塾で英語の授業を受けてみて実際に英語を使えるようなレベルまで到達できた人はほとんどいないことでしょう。

 

グローバル化が進んでいる現代が英語を中心に発展している以上は日本でも英語教育が行われるのはごく当然のことだと思います。しかしその割には、英語を義務教育にまでしているにもかかわらず英語を実践的なレベルまで引き上げるような授業は行われず、細かい知識を問うてくる日本独特な入試のための授業ばかりしているような気がします。

 

生徒たちも、何のために英語の授業をしているのか突き詰めて考えている生徒は全くと言ってもいいくらい存在しません。おそらく内申点のためや入試のためといった、本来の言語学習の目的とはかけ離れた目的で取り組んでいることと思います。

 

しかし、これは仕方のないことだと思います。まだ社会の右も左もわからない小学生のころから継続して「点数」のための授業を受けてきているので、高校生になったところで改めて疑問に思うことはほぼないでしょう。

 

このような状況を変えるためには、義務教育や高校での授業内容を変えるのがベストですが、そう簡単にうまくいくとは思えません。

 

そこで、大学入試の形態を変えていくのが一番手っ取り早い気がしました。

 

ほとんどの高校生は大学入試のために一生懸命に勉強していきますが、その大学入試の内容を「細かい知識」を問うてくる形式から「話す、聞く」にフォーカスしたコミュニケーション重視の入試にすれば、受験生の勉強の指針も変わってくると思います。

 

いくら細かい知識を詰めたからといっても、もちろん英語力アップにつながることは間違いないのですが、現在のままだと英語ができる=記憶力が優れている、ということになってしまいます。

 

もちろん用途にもよりますが、英語を学習するうえで本当に大事なのは「英語をつかえるようになる」ことではないでしょうか。なにせ、英語は数学や世界史とは違い言語ですから。

 

僕自身も普通の大学生として細々と英語を勉強している大学生の端くれですが、一般的な大学生と比べると少し英語に重点を置いて勉強しているつもりです。英語を話せるようになるために日々試行錯誤しています。しかし、いまだに英語を使えるようなレベルまで引き上げることができていません。

 

確かに高校までの授業で得た知識がいまにもつながっていることは間違いないのですが、もう少し授業の目的を変えていかないと、せっかく日本で英語を義務教育ににしているのにもったいないなあ、と思います。

 

日本の英語学習の水準が上がる日はやってくるのでしょうか,...